矯正歯科に関するQ&A
- 矯正治療とは?
矯正治療は自分の歯を移動させることによって、新しい歯並び・咬み合わせをつくる治療です。
長い期間を要しますが、作り物の歯で綺麗にする治療とは違い、全て自分の歯で本物の美しい歯並びを獲得できる唯一の方法なのです。矯正治療では見た目だけでなく、もちろん機能的にも最善の歯並びを目指します。ですから、歯並びが悪いことに伴うむし歯や歯周病のリスクを改善し、バランス良く咬むことで個々の歯にかかる負担を軽くすることにもつながります。
歯をより良い状態で長持ちさせ、入れ歯のご厄介になることなく自分の歯で一生楽しく食事をすることができるのです。- 歯並びが悪いとどうなるの?
歯並びが悪いことを総称して「不正咬合」といいます。不正咬合には次のようなデメリットがあります。
1. むし歯や歯周病のリスクが高くなる。
2. 見た目が悪い。
3. 食べ物が上手に咬めない。
4. 発音がうまくできない。
5. 特定の歯に負担がかかり、歯の寿命を縮めることになる。
6. 成長期の不正咬合では、顎が曲がって成長するなど、将来の顔貌に大きな影響を及ぼすことがある。
7. 歯並びや顔貌のコンプレックスを気にするあまり、非社交的になりやすい。このように、歯並びが体に与える影響はたくさんあります。
- 歯周病と言われましたが矯正出来ますか?
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歯周病治療により炎症のコントロールがされており、十分な骨レベルがあると判断した後に、矯正治療を行う事が一般的です。
- 大人になってからでも大丈夫ですか?
年齢を問わず矯正をする事は可能です。年齢よりは歯を支える骨や歯茎の状態が問題です。
- 治療期間はどのくらいですか?
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お口の状態や装置などによって、治療期間はさまざまですが、歯を抜かなければ1年半くらい、歯を抜いた場合は2年半程度です。
- 通院はどのくらいの間隔ですか?
お口の状態や矯正装置等の内容によりますが、およそ3~4週間に一度の通院頻度になります。
装置をはずした後は、経過観察のため数ヶ月に1回来院していただいております。- 金属のアレルギーがあるのですが矯正出来ますか?
矯正装置には金属アレルギーの方に対応した材料もありますので金属アレルギーの方も治療可能です。
- 妊娠中や妊娠の可能性がある場合、矯正治療はできますか?
基本的には問題ありません。妊娠中や妊娠の可能性がある場合でも、矯正はできます。
- 差し歯などがたくさんあるのですが、矯正は可能ですか?
神経を取ってある歯でも動かすことは可能です。また、セラミックや銀歯が被せてある歯でも、特殊な接着剤で装置をつけますので問題ありません。
- 矯正治療は保険がききますか?
矯正治療は、特別な場合を除き保険は適用されません。
保険を使えるのは顎の手術を伴う顎外科矯正治療と先天的な原因による不正咬合の治療の場合だけです。
また、この場合でも保険を使うためには指定を受けた矯正専門医で受診することが必要です。当院では、その指定を受けております。- 矯正治療に長い時間がかかるのはなぜですか?
矯正治療では、歯に継続的に一定方向の力を加えることによって、骨の中を少しずつ正しい位置へ歯を移動させていきます。
かたい骨の中を動かしていくのですから、時間がかかります。- 目立たないように治療できますか?
現在は、目立たぬように透明なブラケットを歯につけるのが一般的です。 また矯正装置は現在では広く知られており、昔ほど装置を隠す必要はないと思われます。
- 痛みはありますか?
歯が動き始めるとき、多少歯が浮いたような痛みがあります。
痛みの強さは個人差がありますが、小学生でも治療しているのですから、心配するほどではありません。
また、痛みのある場合でも、3~5日ぐらいでおさまるのが一般的です。- 受験や、入学試験の面接に不利になりますか?
受験の時、矯正治療中だった患者さんは多くいらっしゃいますが、試験のさまたげになった事はありません。全く影響はありません。
入社試験の面接でも装置をつけていることは問題にはなりません。
むしろ口腔衛生に対し気を配っていると評価されることが多いようです。- 休診日に装置がこわれたりした時どうしたらよいですか?
休診日である月曜日に何かありましたら、当医院となりの椎貝歯科医院で対応します。
椎貝歯科医院は三木 純子(三木矯正歯科非常勤歯科医師・椎貝歯科院長)が処置しますので全く心配はいりません。
その他の休診日(第2・第4日曜、祝祭日)には、留守番電話で連絡先をお伝えしております。